シニア層のデジタルシフトが加速。60‐70代のネット通販利用者を増やしていこう。

みなさんこんにちは。生活者と小売の未来研究会の和田康彦です。


企業が繁盛・繁栄していくためには、時流に適合していくこと、つまり変化に対応していくことが最も重要です。それでは今日も、時流を読み解くデータを見ていきましょう。


新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、初めてインターネット通販を利用する人が増加しています。総務省家計消費状況調査(2人以上世帯)によると、ネットで買物した世帯は2020年5月に51%となり、初めて5割を超えました。2014年の年間平均利用世帯は25%でしたので、この数年で倍増したことになります。また2019年の43%からも7ポイント増加しています。


また世帯主が70代以上の高齢者の世帯でも利用率は2割を超え、世代を超えてネット通販が普及していることがわかります。特に家電や家具をネットで購入する人が増えており、8月の家電のネット購入額は前年比63%増と大幅な伸びを示しています。


ヤフーショッピング(ZOZOを除く)の4月~6月のショッピング事業売上高は、前年比42%増、楽天市場などの「ショッピングEコマース」流通総額は前年比48%増、新規購入者数は63%増といずれも大きく伸びています。また、楽天カードの6月末の会員数は2010万人、この半年間で112万人増えました。


今後もネット通販やキャッシュレス決済を利用する人は大幅に増えていくことが予想されます。まだネットシフトやキャッシュレス決済に舵をきれていない場合は、速やかに検討しましょう。

生活者と小売の未来研究会〈Lifevaluelab.〉

小売業は、生活者の心と暮らしを豊かにする「幸せ創造業」です。未来の予測が難しいニューノーマル時代こそ、揺れ動く生活者の気持ちにしっかり寄り添い、自社の専門DNAを軸にして「顧客が求める価値」を提供していくことが生き残りの鍵を握っています。さぁ、私たちと一緒に、生活者も小売業も共に成長し幸せになる未来を研究・創造していきましょう。

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