共存と調和。withコロナ時代は宇宙の法則に逆らわずに生きていこう。

みなさんこんにちは。生活者と小売の未来研究会の和田康彦です。


一向に終息の気配が見えない新型コロナウイルスですが、今が踏ん張り時です。ウイルスの乗り物というのは、私たち動く人間です。ウイルスはウイルスだけでは決して動けません。ですから、私たちが動くのを止めることで、ウイルスの動きもきっと止めることができるはずです。そう思って、みなさんも自分自身と周りの人の健康を第一に考えて行動してくださいね。


ところで、イタリアの大御所ファッションデザイナー「ジョルジオ・アルマーニ」氏は、先日発表した公開書簡の中で「現在は乱気流の中にいるような先が見えない状態だが、間違いを正して人間らしさを取り戻すためのユニークな機会でもある。」と語っています。


これを読んでいただいているみなさんも薄々感じていることかもしれませんが、私自身も今回のいわば「天災」は、宇宙全体のバランスが崩れていることへの警鐘のように感じてなりません。


この宇宙には、バランスを保つための法則が存在しているといわれています。そして法則には、自然界の秩序を維持し、すべての生命を永遠に生かし続けるシステムとノウハウが詰まっていて、私たちはこの法則を守ることで、永遠に生存していけるのではないかと思うのです。


アルマーニ氏が語っている「間違いを正して人間らしさを取り戻す」というのも、私たち人間が宇宙の法則を守っていくことの重要性を説いているのではないかと思った次第です。

宇宙法則の中でも、私が特に重要だと思うのは、共存の法則と調和の法則のふたつです。


◆共存の法則

地球上の生命は動物と植物のふたつに大別されます。私たち動物は生きるために酸素を必要とし、廃棄物として炭酸ガスを放出しています。植物は動物が出した炭酸ガスを吸って、動物の食料となり、酸素をつくって動物を生かしてくれています。つまり、動物と植物はお互いに必要なものをつくり、相互に支えあって共存しているわけです。

また草木は、自己の生命を永遠につなげるために、花を咲かせ種子をつくります。種子をつくるために雄蕊と雌蕊がありますが、蜂や蝶の力を借りるか、風の力を借りないと実を結ぶことができません。

私たちの人体を見ても、口は胃のために働き、胃は腸のために、腸や心臓や肺は全身を生かすために働いてくれています。

つまり、宇宙の中で自分だけの力で生きているものは一つもないことがわかります。すべての生命は生かされて生きる生命である。これが共存の法則です。しかしながら、地球温暖化が進むことで、私たちを取り巻く生態系は今破壊の一途をたどっています。

もう待ったなしです。サスティナブルな地球環境を守っていくために、国も企業も生活者も今からできることをやっていかなければいけません。


◆調和の法則

宇宙はすべてのものが調和することによって成立しています。調和とはバランスのことです。太陽は引力を持ち、地球をはじめ9つの惑星は遠心力を持っています。このふたつの力は全く相反する性質をもっていますが、両者のバランスがとれたとき、9つの惑星は正確に永遠に太陽の周りを廻ることができるのです。


また、燃えやすい水素(H)と何物も燃やす酸素(O)が結合したとき、すべての生命の源である水(H2O)が生まれます 。


つまり自然界はこのように相反する力のモノが調和したとき、安定した第3の状態をつくりだすことを教えてくれています。


磁石のNとS、電気の+と-、動物と植物、男と女、酸とアルカリ、陰と陽など相反するものが調和することで、新しい価値を作り出し、相互に生きることができることを示しています。


今回の新型コロナウイルス問題も、自国だけで解決できるものではありません。地球に住む全ての人が一致団結して外出しない、手洗いを徹底する、3密を避けるといったことに取り組まないと、結局いつまでもウイルスの思う壺です。


自分の力だけで生きよう、自分さえよければという考えは宇宙の法則に反するものです。アルマーニ氏が言うように、「間違いを正して人間らしさを取り戻すためのユニークな機会でもある。」ことをみんなで認識して新しい時代を創造していきたいと思います。


生活者と小売の未来研究会〈Lifevaluelab.〉

小売業は、生活者の心と暮らしを豊かにする「幸せ創造業」です。未来の予測が難しいニューノーマル時代こそ、揺れ動く生活者の気持ちにしっかり寄り添い、自社の専門DNAを軸にして「顧客が求める価値」を提供していくことが生き残りの鍵を握っています。さぁ、私たちと一緒に、生活者も小売業も共に成長し幸せになる未来を研究・創造していきましょう。

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