「何でもあります」では選ばれない、「一芸に秀でる」ことが中小企業にとって最も重要な戦略だ。

みなさんこんにちは。生活者と小売の未来研究会の和田康彦です。


アウトドア暮らしのウェブマガジン暮らし~の[クラシーノ]が発表している全国の絶品駅弁ランキング2019をご覧ください。1位から14位まで、全国各地の名物駅弁がランキングされています。


①山形の牛肉どまん中

②福島の海苔のりべん

③明石のひっぱりだこ飯

④大船軒のサンドウィッチ

⑤日本の味博覧

⑥北海道森駅のいかめし

⑦岩手の平泉うにごはん

⑧横浜のシュウマイ弁当

⑨新潟のえび千両ちらし

⑩東京の東京弁当

⑪高崎の鶏めし弁当

⑫福井の越前かにめし

⑬鳥取のゲゲゲの鬼太郎丼

⑭群馬の峠の釜めし弁当


こちらのランキングをご覧になって、何か気付いたことはありませんか。

そうなんです。駅弁の代名詞「幕ノ内弁当」は5位の日本の味博覧と10位の東京の東京弁当のふたつだけ。

あとの12の人気駅弁は、「牛肉」「海苔」「たこ」「うに」「いか」「シュウマイ」「えび」「鶏」「かに」「ゲゲゲの鬼太郎」「釜めし」といった直球勝負のものばかり。

つまり「いろいろ入っています」では、お客様から選ばれないということなんです。


例えば洋菓子店でも、「この店のロールケーキは絶品」「この店はチーズケーキが人気」「この店はシュークリームが看板商品」「この店はフルーツタルトで有名」「この企業はラスク」などシンボルを持っている店は流行っていますが、「すべてのケーキがそこそこ美味しい洋菓子店」はあまり流行っていませんね。


あなたの会社やお店でも、すべての商品のレベルを平均的に高めるのではなく、何かに特化することが必要です。「一芸に秀でる」ことが中小企業にとって、最も重要な戦略になります。

生活者と小売の未来研究会〈Lifevaluelab.〉

小売業は、生活者の心と暮らしを豊かにする「幸せ創造業」です。未来の予測が難しいニューノーマル時代こそ、揺れ動く生活者の気持ちにしっかり寄り添い、自社の専門DNAを軸にして「顧客が求める価値」を提供していくことが生き残りの鍵を握っています。さぁ、私たちと一緒に、生活者も小売業も共に成長し幸せになる未来を研究・創造していきましょう。

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