日経MJ「2021年上半期ヒット商品番付」が示唆する「サスティナブルな取り組み」の重要性。

みなさんこんにちは、生活者と小売の未来研究会の和田康彦です。


日経MJの名物企画「2021年上半期ヒット商品番付」が発表されました。

今回の内容を見ていると、近い未来には当たり前になりそうな消費スタイルが台頭してきていることを感じました。


まず、東の横綱に輝いたのは「サスティナブル商品」です。

アメリカのバイデン政権誕生をきっかけに、世界で脱炭素化の動きが加速し始めました。同時に、環境や社会のサステナビリティ(持続可能性)を重視する商品に注目が集まっています。


たとえば、コカ・コーラカスタマーマーケティングが今年の5月に発売したラベルのない容器のコカ・コーラは、環境に配慮したラベルレスを選ぶ消費者ニーズに対応した商品です。


また、無印良品は、4月から飲料容器をペットボトルからアルミ缶へ移行しました。アルミ缶はペットボトルに比べて再利用しやすく、賞味期限も長いため廃棄ロス削減にもつながります。


日本製紙では、トイレットペーパーを長尺ロールに切り替えることで、1パック当たりの個数を削減し、包装資材や芯などのごみを減らすとともに物流コストの削減にも取り組んでいます。


このように脱炭素化を狙った地球環境に優しい商品の開発は今や企業の義務になりつつあります。


新型コロナウイルス感染拡大によって、社会が転換期にある中、時代を先取りしたマーケティングが求められています。


特に女性消費者は、環境意識が高く、またこれからの消費の主役になる1990年代後半以降に生まれたZ世代は、環境や社会問題に取り組む企業を応援する傾向が強いのが特徴です。


これからは「サスティナブル」であることが当たり前の時代に。

あなたの会社でも、出来るところからサスティナブルな取り組みを始めていきましょう。

生活者と小売の未来研究会〈Lifevaluelab.〉

小売業は、生活者の心と暮らしを豊かにする「幸せ創造業」です。未来の予測が難しいニューノーマル時代こそ、揺れ動く生活者の気持ちにしっかり寄り添い、自社の専門DNAを軸にして「顧客が求める価値」を提供していくことが生き残りの鍵を握っています。さぁ、私たちと一緒に、生活者も小売業も共に成長し幸せになる未来を研究・創造していきましょう。

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