「新しい生活様式」には、withコロナ時代に私たちが生き抜いていく「知恵」が凝縮されている。

みなさんこんにちは、生活者と小売の未来研究会の和田康彦です。


新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない状態が続いています。私は、京都精華大学で「ライフスタイル論」という授業を担当していますが、昨年5月4日に専門家会議から提言された「新しい生活様式」には、withコロナ時代に私たちが生き抜いていく「知恵」が凝縮されていると感じました。

しかしながら、「新しい生活様式」の提言から1年半がたったいま、提言内容は形骸化し、政府やマスコミもほとんど「新しい生活様式」ということば自体を発信しなくなっているような気がします。

キリンホールディングスの磯崎功典社長は日本経済新聞2021年8月30日付夕刊で次のように述べておられます。「歴史を振り返ると、人類誕生から今日まで、亡くなった方の半分は感染症が原因とも言われている。今後も様々な感染症から逃れられず、ウィズコロナの期間も間違いなく続く。我々はこのような時代にどう向き合い適応すべきか。皆で知恵を出し合い、明るい未来を作っていきたい。」

専門家会議のみなさんが知恵を出してつくり上げたもののひとつが「新しい生活様式」です。

あらためて下記に転載させていただきますので、ひとりひとりが自覚をもって実践して、「新しい生活様式」に切り替えていくことで、少しでも感染拡大に歯止めをかけていきましょう。


感染防止の3つの基本

①身体的距離の確保

②マスクの着用

③手洗い

• 人との間隔はできるだけ2m(最低1m)空ける

• 遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ

• 会話をする際は可能な限り真正面を避ける

• 外出時、屋内にいるときや会話をするときは症状がなくてもマスクを着用

• 家に帰ったらまず手や顔を洗う できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる

• 手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)

※高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には体調管理をより厳重にする

移動に関する感染対策

• 感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える

• 帰省や旅行はひかえめに 出張はやむを得ない場合に

• 発症したときのため誰とどこで会ったかをメモにする

• 地域の感染状況に注意する

日常生活

• まめに手洗い 手指消毒

• せきエチケットの徹底

• こまめに換気

• 身体的距離の確保

• 3密の回避(密集 密接 密閉)

• 毎朝の体温測定 健康チェック 発熱またはかぜの症状がある場合は無理せず自宅で療養

生活場面ごとの例

買い物

• 通販も利用

• 1人または少人数ですいた時間に

• 電子決済の利用

• 計画を立てて素早く済ます

• サンプルなど展示品への接触は控えめに

• レジに並ぶときは前後にスペース

公共交通機関の利用

• 会話は控えめに

• 混んでいる時間帯は避けて

• 徒歩や自転車利用も併用する

食事

• 持ち帰りや出前 デリバリーも

• 屋外空間で気持ちよく

• 大皿は避けて料理は個々に

• 対面ではなく横並びで座ろう

• 料理に集中 おしゃべりは控えめに

• お酌 グラスやお猪口の回し飲みは避けて

娯楽 スポーツ等

• 公園はすいた時間や場所を選ぶ

• 筋トレやヨガは自宅で動画を活用

• ジョギングは少人数で

• すれ違うときは距離をとるマナー

• 予約制を利用してゆったりと

• 狭い部屋での長居は無用

• 歌や応援は十分な距離かオンライン

冠婚葬祭などの親族行事

• 多人数での会食は避けて

• 発熱やかぜの症状がある場合は参加しない

働き方のスタイル

• テレワークやローテーション勤務

• 時差通勤でゆったりと

• オフィスは広々と

• 会議はオンライン

• 名刺交換はオンライン

• 対面での打ち合わせは換気とマスク

生活者と小売の未来研究会〈Lifevaluelab.〉

小売業は、生活者の心と暮らしを豊かにする「幸せ創造業」です。未来の予測が難しいニューノーマル時代こそ、揺れ動く生活者の気持ちにしっかり寄り添い、自社の専門DNAを軸にして「顧客が求める価値」を提供していくことが生き残りの鍵を握っています。さぁ、私たちと一緒に、生活者も小売業も共に成長し幸せになる未来を研究・創造していきましょう。

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